卒後教育プログラム

初期臨床研修 必修目標

1.コミュニケーション

患者さん、ご家族に対する基本的なコミュニケーションを訓練します。


2.診察

一般的神経学的診察に加え、NIHSSの採点方法を実際の臨床の中で習得します。当院ではrt-PA静注療法のチャレンジ例が月平均10件(160件/16ヶ月)、実際の施行例が月平均4件(66件/16ヶ月)を誇るため実地臨床での豊富な経験を得ることが可能です。


3.診断

発症様式や基礎疾患、画像検査などから病型診断を行います。研修当初は診断への糸口が見えにくい脳梗塞の病型診断も、研修後半には上級医の治療方針などのディスカッションにも参加できるように指導します。


4.手技

点滴採血に加え各種検査に立ち会っていただきます。頸動脈超音波検査や経食道心臓超音波、脳血管撮影に参加してアシスタントの基本手技を行っていただきます。


5.学術活動

1ヶ月の研修中に何か一つの患者、または疾患に関して学会発表・論文発表形式で深く勉強してもらいます。対象患者、疾患、検討事項は最初の週に上級医が決定します。抄録を作成し第2週までに提出。これを脳卒中センター関係者全員に配布。発表は最終週の夕方カンファで行います。これは学会発表形式とします。プレゼンテーションはパワーポイント10-15枚程度としてオーベン中心にチームの先輩が指導します。尚、一般学会での発表が可能な内容は適宜行っていきます。


後期臨床研修

後期臨床研修は専門性の確立を目指します。頸動脈超音波、脳血管撮影の検査手技の確立は必須とし、画像診断能力の向上は毎日の臨床の中で確立します。脳卒中専門医の取得を目標とします。神経内科専門医取得も目指せるプログラムとなっています。また希望者には博士号の取得に向けバックアップします。
脳卒中をライフワークとして一般臨床で必要十分な知識、経験、技量を習得することを目標とします。各医師の将来の希望にあわせたきめの細かい研修プログラムを一緒に考えます。

週間スケジュール